2011-10-27

福祉施設現場のボランティアコーディネーターの仕事 その1

福祉施設の現場でボランティアコーディネーターはどのように働いているのか興味ありませんか?
全国的にみると、多くは兼務でボランティア担当というかたちで任務を担っている方々が多いのが現状のようです。主なる業務があって、その合間をぬってボランティアの対応をする・・・必然的にその時間の確保も難しいし、コーディネーターとしてのチカラを十分に発揮できる環境にないことが、そもそもの課題であったりします。

 来年の3月3日、4日と二日間にわたり「全国ボランティアコーディネーター研究集会」が東京で開催されます。今回その実行委員を引き受けまして、月に1~2度の会議に参加しております。分科会の企画運営が進行中です。私のいるチームでは福祉施設現場のボランティアコーディネーターの仕事のあり方をあらためて問う分科会を立ち上げました。そのプロセスに平行しながら、このブログでも「福祉施設現場でどう働けばいいの?ボランティアコーディネーター」を少しずつ追ってみたいと思います。

 まず私自身のことです。平成12年8月より専従(専任)のボランティアコーディネーターとして勤務しています。しかし最初は週2日体制ではじまりましたが、初日から週2日でこなせる業務でないことを実感しました。それでも数カ月それでやった後、週3日勤務に変更、数年かけて常勤にしてもらい今日に至っています。
ボランティアコーディネーターの専門性や重要性については、昨今かなり注目されつつあることではありますが、実際の現場でそのことを認知してもらうには、かなりの時間がかかるということになります。
それはどうしてか?多様な専門職の中にあって、ボランティアコーディネーターの役割、働き方が職場内でよく理解されていないことにあります。
私の場合、「キーワードであるボランティアという言葉が出れば、とにかくそれは私の仕事だ!」という感覚で、手探りで自らの仕事のありようを模索してきました。

「自分はどう働くか」どんな職種であれみんなその葛藤の中で動いて、「自分の仕事を創りだしていく」ことに違いはありません。実はそのこと自体が、すでにボランティアコーディネーションの一部であるということが、ボランティアコーデネーターの仕事のおもしろさでもあります。
一方「みんなとどう働くか」これもボランティアコーディネーション上、もっとも大事な要素であることは、申し上げるまでもありません。
次回はこのあたりを投稿できればと思っています。